セルフカットやご家族の散髪に最適なハサミ、シザー・セニング(すきバサミ)の選び方、カットのポイント

昨今の世情により外出を控え、伸びた髪をご自身で切ったり、ご家族の散髪を行っている方が多いそうです。文具用のハサミでも髪は切れますが、より高精度に効率的にカットしたい場合は、そこは当たり前ですが、美容師、理容師が使うプロ用のハサミを使用した方がよいです。

今回は、セルフカットやご家族の散髪を行う方向けに、オススメのハサミ、シザー・セニング(すきバサミ)の選び方を解説します。

購入する場合は、プロ用のハサミは高価なので、“ほぼ”新品同様にメンテナンスされたハサミから選ぶことで安価に購入できます。ハサミ屋はやしの中古専門ショップでは、多くの製品の中から選ぶことができます。シザー・セニング別、長さ別、価格帯別から選べるようになっています。ぜひチェックしてくださいね。

ハサミの種類〜シザー・セニング(すきバサミ)〜

カットにはシザーとセニング(すきバサミ)を使い分けるのが一般的です。
セニング(すきバサミ)は、カット率で選ぶことができます。20%〜50%が一般的です。一般の方が使用するにはカット率の低い20~25%のものを選ぶことをオススメします。カットできる量が少ないため、切る回数は増えますが、失敗は少なくなります。バッサリ切りすぎて、意図せずだんだんと短くなってしまう。。。なんてことがないように慎重にカットを行いましょう。

セルフカットやご家族の散髪に最適なハサミの長さ

まずは長さから解説します。美容師、理容師用のハサミはインチで表示されます。5.5インチから7.0インチまでが主流ですが、一般の方が使用するには短い方が取り回ししやすく扱いやすいです。具体的な長さは「5.5インチ(13.97cm)〜6.0インチ(15.24cm)」を選ぶとよいでしょう。

ハンドルの形状

ハンドルの形状には、メガネハンドルとオフセットハンドルがあります。

メガネハンドル

メガネハンドルとは、指の入れるハンドルが左右対称のハサミです。ハサミのネジ部分から二等辺三角形になっています。左右対称なので表裏がなく正刃でも逆刃でも使えることが特徴です。また、オフセットハンドルと比べて穴が大きいため、色々な持ち方ができるという点もポイントです。
正刃でも逆刃でも使える自由度の高いハサミと言えますが、安定したカットを行うには慣れが必要です。慣れてくると自由な持ち方で様々なカット方法に対応できます。

オフセットハンドル

オフセットハンドルとは、2つの穴が段違いにずれていて静刃が安定しやすい構造のハンドルです。親指の穴が内側にあるので、手の形にフィットしやすく自然に持つことができ開閉もしやすいです。持ちやすく開閉しやすい反面、テコの原理が働きにくくなります。これは開閉が安定しやすくなることを意味します。

メガネハンドルとオフセットハンドルを選ぶポイント

基本的にブラントでカットのみという用途ならハサミが安定するオフセットハンドル、色々なカット方法(スライド・チョップなど)をするなら持ち方を変えられるメガネハンドルの方がよいと言えます。美容師さんはメガネハンドルを使われている方が多く、理容師、トリマーさんはオフセットハンドルを使われている方が多い印象があります。

値段は、一般的にメガネハンドルの方がつくりやすいため安くなります。学校の教材として使われていることも多いですよね。慣れている形状のハサミを使うのが一番ですが、今後やりたいカット方法も視野に入れて検討してください。

セルフカットのポイント

基本的に不慣れなことをする前提ですので、成功させる、自分のイメージ通り仕上げることよりも失敗しないことを念頭に置いて慎重に少しづつカットしましょう。一度に長く切ることは失敗に繋がりやすいので避けましょう。
そのために、まずカット率20~25%のセニング(すきバサミ)で全体の毛量を減らします。だいたいカットしたいイメージに近づいたら、シザーで毛先を整えるという流れです。最初にシザーを使うと取り戻しがきかないくらい切ってしまう可能性が高くなります。全体のバランス優先で進めましょう。

美容室や床屋さんに行った時のように、数カ月はもう切らなくて済むという状態にしようとせず、慣れるまでは気になる部分だけ少しカットすることからはじめ、徐々に切る量を増やしていくのがよいでしょう。

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