【ハサミ鋼材】コバルト鋼の特徴とオススメのシザー・セニング

ハサミ鋼材としてよく使われる「コバルト鋼」は永切れ・耐久性に優れ、ハイグレードシザーとして分類されます。コバルト鋼のハサミは、ブラントカット、ストロークカット、スライドカット等に対応します。 今回はそんな「コバルト鋼」の特徴について書きます。

コバルト鋼は含有率で区別される

単体金属としてのコバルトの利用はほとんどなく、合金材料が使われています。その含有率に制限はなく、含有率1%程度であってもコバルト合金と呼べます。温泉の場合は、源泉率などが「天然温泉」と表示できるかのチェックポイントとなるようですが、コバルト合金にはそれがないのです。カタログなどで「コバルト含有率○○%」と謳っているメーカーがあるのはそのためで、含有率はそのまま、鋼材としての品質、価格に現れます。

コバルト鋼のハサミの特徴

一番の特徴は錆びないことです。ステンレス鋼は”錆びにくい”のに対して、純度の高いコバルト鋼は錆びません。美容室、理容室の現場は、水気が多くパーマ液等の薬剤にも触れる、金属にとって過酷な環境です。”錆びにくい”ステンレス鋼も手入れ・使用条件によりサビは発生します。コバルト鋼は磁石に付かず、一般的なステンレスよりもはるかに酸や腐蝕に強く耐磨耗性にも優れています。軽く・ソフトな切れ味が特徴です。

コバルト鋼の含有率について

ハサミの鋼材としては申し分ないコバルト鋼ですが、「コバルト」を謳ったハサミであっても含有率が高いとは限りません。メーカーのホームページ等に表示がないか確認しましょう。ただそれは、あくまで鋼材としての品質。含有率が高いことと、あなたにとって使いやすいかどうかは、必ずしも繋がらないところがハサミ選びの難しいところでもあります。

コバルト鋼のオススメシザー・セニング

キングクラフトシザー KTC-58F KTC-60F (KING CRAFT SCISSORS)
刃材に永切れに強いコバルト含有率約50%のコバルト特殊合金鋼を使用しています。

富士シザー GZRF60-25(カット率20~25%・FUJI MoreZ)
最高級コバルト鋼を使用しました。

コバルト鋼のハサミ一覧

コバルト鋼のハサミを購入すると決めた場合は、ぜひ下記ページよりチェックしてくださいね。

コバルト鋼のハサミ一覧

シェアする