【2024年版】美容師・理容師用セニングシザーの選び方、おすすめブランド・メーカーの紹介
美容師、理容師用セニングシザーの選び方を、カット率(スキ率)とは、刃のタイプ(正刃・逆刃)、セニングは何本あったらよいか、おすすめのブランド・メーカーの5つのテーマで解説します。正しい知識を身に着けて自分にあったセニング選びができるよう一生懸命解説します。ぜひ最後までご覧ください。
カット率(スキ率)とは
セニングシザー選びでまず確認する点は「カット率(スキ率)」です。これは1度の開閉で切れる量の割合をパーセンテージで表したものです。カット率50%であれば、1回の開閉で100本の毛をとりカットすると50本カットできます。一般的には20〜30%が標準で量の調整がしやすく、初心者でも安心して使うことができます。
カット率が高いほど多く切れるので経験、技術が必要になります。カット率が低いと失敗は少なくなりますが、切る量が減るため、セニングシザーを開閉する数が増えます。これは刃の寿命や、研ぎに出す頻度に影響します。同じ仕上がりでできるだけ切る数を減らすことで、時間の短縮、体への負担軽減、刃の寿命を伸ばすことに繋がります。
刃のタイプ(正刃・逆刃)
セニングには「正刃」と「逆刃」があります。正刃は、毛量調整で使われることが多いハサミです。上から下に向けて動かしながら髪の毛をカットする時に使用します。
逆刃は、刈り上げで使うのに適しているため、理容師さんはまず持たれています。下から髪の毛を挟んで毛をしっかり切ることができます。カットするスタイル、目的にあわせて使い分けましょう。
メガネハンドルとオフセットハンドルの違いと特徴
メガネハンドルとオフセットハンドルはどのような違いがあるのでしょうか?プロの研ぎ師がそれぞれの特徴、選ぶポイントを解説します。基本的なカットのみならオフセットハンドル、スライドやチョップなど様々なカットを行う場合はオフセットハンドルを選択しましょう。
メガネハンドルとは
指の入れるハンドルが左右対称のハサミです。ハサミのネジ部分から二等辺三角形になっています。左右対称なので表裏がなく正刃でも逆刃でも使えることが特徴です。また、オフセットハンドルと比べて穴が大きいため、色々な持ち方ができるという点もポイントです。
正刃でも逆刃でも使える自由度の高いハサミと言えますが、安定したカットを行うには慣れが必要です。慣れてくると自由な持ち方で様々なカット方法に対応できます。
オフセットハンドルとは
2つの穴が段違いにずれていて静刃が安定しやすい構造のハンドルです。親指の穴が内側にあるので、手の形にフィットしやすく自然に持つことができ開閉もしやすいです。持ちやすく開閉しやすい反面、テコの原理が働きにくくなります。これは開閉が安定しやすくなることを意味します。
メガネハンドルとオフセットハンドルを選ぶポイント
基本的にブラントでカットのみという用途ならハサミが安定するオフセットハンドル、色々なカット方法(スライド・チョップなど)をするなら持ち方を変えられるメガネハンドルの方がよいと言えます。美容師さんはメガネハンドルを使われている方が多く、理容師、トリマーさんはオフセットハンドルを使われている方が多い印象があります。
値段は、一般的にメガネハンドルの方がつくりやすいため安くなります。学校の教材として使われていることも多いですよね。慣れている形状のハサミを使うのが一番ですが、今後やりたいカット方法も視野に入れて検討してください。
ハサミ屋はやしの通販サイトではハンドル形状からハサミを選べるようになっています。ぜひご覧ください。
セニングは何本あったらよいか
最低2本持っていた方がよいと考えます。20〜30%のカット率のものを1本、もう1本は、美容師であればカット率10%のものを、理容師であればカット率50%のセニングを持っておけば効率よくカットできるでしょう。
おすすめブランド・メーカー
ハサミ屋はやしでは、29ブランド、500以上の製品を取り扱っております。その中でもおすすめのブランドを紹介します。
キングクラフトシザー(KING CRAFT SCISSORS)
鋏研ぎ師の店長が長年はさみ研ぎを行ってきた経験から選び抜いたおすすめのシザーを販売しております。
キングクラフトシザー(KING CRAFT SCISSORS)商品一覧
東光舎ジョーウェル(jOEWELL)
東光舎ジョーウェルの願い、それは「お客様の満足」に集約されます。東光舎では徹底したモニタリングからお客様がもっとも必要とする製品の開発に努めています。わたしたちのクオリティの追及に終わりはありません。機械加工による精密さに加え、切れ味など感覚的な部分を手づくりで表現し、高い完成度を目指します。
東光舎ジョーウェル(jOEWELL)商品一覧
内海シザー(UTSUMI)
内海シザーは「いつもシザーを科学する」「人にやさしいモノづくり」手造りシザーが当たり前だった創業当初から、CNC研刷機を導入して品質の安定化を図り、お客様にお求めいただきやすい価格の提案を業界に先駆けて進めてまいりました。
内海シザー(UTSUMI)商品一覧
河島製鋏所 モルクシザーズ(Mork)
モルクシザーでは、従来にないネジ(要め部)を考案し理美容師の作業の負担を軽減した鋏を開発したことにより、腕の疲労や腱鞘炎で苦しむ人々から喜びの声をいただいています。自社工場で各工程ごとに専用機を自作し、素材から製品に至るまで一貫して製造しています。そのため、材質、刃身部の形状・長さ・厚み、柄部の形状・長さ、ネジの種類、指穴の形状・大きさ、指掛けの形状・長さ・太さ、音止めの種類・色、等々、組み合わせ次第で理美容師一人一人が求める要望通りの鋏を作ることができ、満足のいく製品を適正な価格で提供することができます。 また製品No.を付けてデータ管理をしているため、メンテナンス(研ぎ、修理)アフターフォローに迅速な対応を勤めております。
河島製鋏所 モルクシザーズ(Mork)商品一覧
光シザー(HIKARI)
ヒカリシザーが多くの技術者から永く愛される理由のひとつが一人一人の手・技術・感性に合わせることができること。 プロの道具としての「こだわり」をずっと追求し続けていきます。光シザーは最高の切れ味を実現した、職人の『手造りの技』 株式会社ヒカリシザースはほとんどすべてが手造りで美容師や理容師の鋏を販売しています。
光シザー(HIKARI)商品一覧
ルミエール(Lumiere)
「ルミエールが特許を取得した世界初の切れ味!」ルミエールの開発したハイパーシステムシザーズは、抜群の使いやすさ、驚きの切れ味、そして特許であるフレックスハンドルによる腱鞘炎、肩こりの予防や痛みの軽減効果が期待できます。1000人切ってもまだ切れる永切れ特性を是非ご体感ください。
ルミエール(Lumiere)商品一覧
富士シザー(Fuji)
富士シザーのシザーズは『良く切れる』『永く切れる』『バランスが良い』・錆びなくて耐久性のある素材を使用し、焼入れ・刃つけ・バランス・美しさ等を重点に1本、1本入念に手造りで仕上げております。正確なカット技術を100%発揮していただけるシザーズと確信しております。
富士シザー(Fuji)商品一覧
天洋コーポレーション(TENYO)
天洋は70年の伝統である、一枚のプレートからひとつひとつ丁寧に削りだし、手間を惜しまず職人がこだわり続ける究極のハンドメイド技術。厳選された独自の鋼材を用い、しなやかでかつ鋭い切れ味を継承し続ける名匠、海老貞治の魂を受け継いだ、世界でただ一人の職人が作り続けるプロフェッショナルハンドメイドシザーズ。多くのスタイリスト様から長年にわたってご愛顧いただいており、全国の専門学校様に長年の信頼と実績を得ております。これからもスタイリスト様に喜んでいただける製品を作り続けます。
天洋コーポレーション(TENYO)商品一覧
キクイシザー(KIKUI)
キクイシザースの思いそれは、最高の品質は、最良の材質から !!プロの技術者に満足いただける理美容鋏を安定してお届けすることが、菊井シザーの使命。そのためには、精密な機械加工と熟練した職人技の両方が欠かせないと考えます。
キクイシザー(KIKUI)商品一覧
喜田アイディア(KITA)
喜田アイディアは理容室・美容室のメーカーです。サインポールをはじめ、シザーシリーズからエクステリアまでサロンをパーフェクトにコーディネートいたします。
喜田アイディア(KITA)商品一覧
まとめ
理容師用セニングシザーの選び方、おすすめブランド・メーカーの紹介、いかがでしたでしょうか?少しでも運命のハサミ探しのお手伝いができればと思って書きましたが、それでもやっぱり決めるのは難しいと思います。お悩みの方は、ぜひお気軽にハサミ屋はやしにご相談ください。用途や今お使いのハサミをお聞きし、長年の経験から、適したハサミやカット方法をアドバイスします。プロ用ハサミの専門店「ハサミ屋はやし」のウェブページからお問い合わせください。メール、LINEから簡単にお問い合わせできますよ。