ドライカット用のハサミ研ぎと適した刃の形状
ドライカットには刃を鋭くした方がカットしやすくなるので、研ぎの際ドライカット用とお聞きした時はそのように鋭角になるように研ぎます。
目次
段刃(平刃)とハマグリ刃
ハサミには段刃(平刃)とハマグリ刃があります。段刃(平刃)は、角度が45°くらい、ハマグリ刃は、角度が30°〜40°くらいで、段刃(平刃)の方が刃の角度が鋭角になるのでシャープな切味になります。
ドライカットにはハマグリ刃を使う
段刃(平刃)をハマグリ刃のようにすることは、研ぎでは無理なので、ドライカット用のハサミはハマグリ刃を使用しましょう。段刃(平刃)では、日本人の硬くて太い毛をドライカットするは適していません。
ハサミメーカーの研ぎと専門店の研ぎの違い
ハサミメーカーに研ぎを依頼する方も多いと思います。メーカーの研ぎは基本的に新品の状態に戻すようにされています。わたしが依頼を受けた時は、使う人が使いやすいように研ぐことを心がけています。「ハサミ研ぎ・メンテナンスご依頼カード」を記入していただいているのはそのためです。ご依頼カードで要望を汲み取れなかった時は、電話でご要望をお聞きすることもあります。
以下は、「ハサミ研ぎ・メンテナンスご依頼カード」の記入項目です。ハサミを自分にとってより使いやすくしたいとお考えの場合は、メーカーに依頼するのではなく、専門家に相談することを検討してくださいね。
ハサミ研ぎ・メンテナンスご依頼カードの記入項目
下の写真が「ハサミ研ぎ・メンテナンスご依頼カード」です。ご記入が少し面倒かと思いますが、研ぎの結果により満足いただくため欠かせないものです。ぜひご記入をお願いします。
基本情報
- ご注文番号
- お客様名
- メーカー名
- 商品名
- 丁数
- 決済方法(□代金引換、□クレジット決済、コンビニ決済)
- ご職業(□美容師、□理容師、□トリマー、□その他)
- お急ぎチェック、返却ご希望日
研ぎ方法
- 刃先について
- □ 形状を変えてほしくない
- □ 状況によっては変えても良い
- □ とがっているので危なくないように丸めてほしい
- ご依頼内容
- □ 切れなくなったので研いでほしい
- □ 使いにくい
- □ 毛がすべって時間がかかる
- □ セニングが引っかかる
- □ ハサミが切れない
- □ 他で研いでもらったが切れない
- その他、何かご希望記入欄
ハサミ研ぎの流れ
ハサミ屋はやしでは、ハサミ研ぎ師の店長がお客様の大切なハサミを心を込めて研ぎメンテナンス致します。お客様が実際に店舗でハサミを使ってお仕事をされているシーンを思い描きながら、どのような切れ味に仕上げれば喜んでいただけるかを考えながらハサミを1丁1丁仕上げております。またシザーアドバイザーとしてお客様のカット技術や感性に合うよう、ハサミのカスタマイズも行なっております。